Need-Based Program for Area Studies
The Middle East within Asia: Law and Economics
ニーズ対応型地域研究推進事業
アジアのなかの中東:経済と法を中心に
プロジェクト「アジアのなかの中東」の研究作業は、(1)意識調査、(2)社会調査、(3)広報活動の三つからなる。 (1)は日本と中東との間に横たわる認識の上のミスマッチを解消することを、 (2)は欧米を介さず、アジアとの直接的な関係のなかで中東地域の新たな研究領域を開拓することを、 そして(3)はこれらの研究成果を社会に還元するとともに、日本の社会に埋もれている中東関係の情報を発掘することを目的としている。 このうち、(3)は狭義の調査・研究ではなく、文字通り日本と中東との間の相互理解を手助けするための広報活動である。それは、「1.ブックレット企画」、「2.リプリント企画」、「3.アーカイブ企画」からなり、 その成果は順次、「ドキュメンテーション」の項目のなかで公表されている。 これに対して、(1)と(2)は調査・研究を目的としている。その具体的な内容を示すと、次の通りである。 (1)意識調査 1)日本人の意識調査 ①日本人学生の中東・イスラム観 ②日本のビジネスマンの中東・イスラム観 中東に滞在経験を持つビジネスマンの意識調査 日本人の中東以外のイスラム社会観―長期滞在者 日本人の中東以外のイスラム観―駐在経験者 ③日本の開発援助関係者の中東・イスラム観 ④イラン人男性と結婚した日本人女性に対する意識調査 2)中東の人々の意識調査 ①中東における全国世論調査 ②中東における学生の意識調査 3)韓国人の意識調査 (2)社会調査(政治、経済状況) 1)世帯調査 2)経済調査 ①流通システム ②企業(イラン、エジプト) 3)イスラム金融調査 4)法事情調査 以下、順次、その成果を公表し、忌憚のないご批判を仰ぎたい。
2007年12月20日 加藤 博