調査は、中東各国の国際協力機構(JICA)事務所の協力のもと、同機構スタッフに対するアンケート票の配布によってなされた。JICAスタッフを調査の対象としたのは、かれらが中東における援助関係の仕事の最前線に立っているからである。
アンケート票は、日本のプロジェクト事務局から各国のJICA事務所にメールで送られた。シリアについては、JICA事務所がアンケート票をコピー・配付し、回収されたアンケート票をプロジェクト事務局に郵送したが、そのほかの国については、JICA事務所がアンケート票をメール連絡網によって配布し、回答は、調査対象JICAスタッフから、各自、プロジェクト事務局にメールで送られた。
アンケート調査の実施時期は次の通りであった。
第一回調査:7月14日にアンケート票配布。回収期限は7月末。配付数は約402、回収数は105。
この第一回目の調査は、アンケート票の配布時期が夏休みと重なったこともあり、回収率が当初の予想を下回る結果となった。そのため、夏休みあけに、回収率が悪かったイエメン、ヨルダン、シリア、イラン、サウジアラビア、トルコ、モロッコ、パレスチナ、チュニジアの国について、第二回目の追加調査を実施することになった。
第二回調査:10月11日にアンケート票配布。回収期限は10月末。回収数は19。
その結果、回収総数は124となった。 |