本調査は、日本の首都圏の高校生を対象としたイスラーム認識のアンケート調査(松本高明教諭によって2003年に実施)をもとに、同内容のアンケート調査を韓国の高校生(一部中学校を含む)を対象に行ったものである。調査にあたっては、Lee Hee-Soo漢陽大学教授に依頼し、同氏が下記の学校の教員の協力をえて、2008年から2009年にかけて実施した。総回答数は289件で、内訳はつぎのとおり。Samsan High School in Incheon ( 回答数35 、以下同), Gajeon High School in Incheon (50 ), Bojun High School in Seoul (64), Yongsung Middle School, Namwon (65 ), Geochang Girls High School in Geochang (28 ), Incheon Middle School in Incheon (47)。 アンケート項目のうち、問5「イスラム教・キリスト教・仏教に対するイメージ」と尋ねる項目については、「仏教」を「儒教・仏教」と改めた。
なお、日本における上記の調査の結果と分析は、下記の二つの論文に掲載されている。
松本高明「日本の高校生が抱くイスラーム像とその是正にむけた取組:東京・神奈川の高校でのアンケート調査を糸口として」『日本中東学会年報』21-2号、2006年
三浦徹、”Perception of Islam and Muslims in Japanese High Schools: Questionnaire Survey and Textbooks”, 『日本中東学会年報』21-2号、2006年。
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