Need-Based Program for Area Studies
The Middle East within Asia: Law and Economics
ニーズ対応型地域研究推進事業
アジアのなかの中東:経済と法を中心に
はじめに 2000年4月から2002年の3月にかけての2年間、日本学術振興会科学研究費学術創成研究費「現代イスラーム世界の動態的研究」プロジェクト〈研究代表:佐藤次高東大教授(当時)、1997年-2002年〉の一環として、同プロジェクト総括班に所属する「再考・アラブと日本」研究会が立ち上げられた。研究会のリーダーは水島多喜男(徳島大学)であり、コアメンバーは福田安志(アジア経済研究所)、武石礼司(富士通総合研究所(当時)・現東京国際大学)、加藤博(一橋大学)であった。 研究会立ち上げの趣旨は、2002年2月における、40年間続いたアラビア石油とサウジアラビアとの間の原油採掘協定の終了を踏まえて、これまでのアラブと日本の関係を見直し、今後の両者のあるべき関係を模索することであった。 研究会は、定例の研究会のほか、国際会議や関係者へのインタビューなど、精力的な研究活動を行ったが、その一つとして、関連資料を収集し、基本資料を再刊する事業があった。ここに、PHFファイルとして提供するのは、2002年8月、この事業の一環として、合冊のうえ刊行された、『日本とアラブ―思い出の記―』(その1) (その2) (その3)である。この三分冊は、昭和55年(1980年)から同57年(1982年)にかけて日本アラブ関係国際共同研究国内委員会事務局により刊行された。