自然環境

ダハラオアシスの自然環境

ダハラオアシスは標高が海抜0~200 m の低地(周りの標高は200 m以上)に位置し、エジプト西部砂漠の主要なオアシスの一つである。乾燥度指数の定義によると、年間降水量がほぼ0 mm、可能蒸発散量が1950 mmの極乾燥地に分類される。ダハラオアシスの気候を支配しているのはサハラの高気圧から吹き出す熱風、すなわちハルマッタン(北風)である(図1)。水蒸気圧や相対湿度を見ると、ダハラオアシスの大気は湿潤であり、灌漑農業を潤沢に行っていることが理解できる。そのため、オアシス効果によって周りの砂漠よりも穏やかな気候条件が形作られている(図2)。その反面、ダストストームが年間を通して発生し、乾風害,強風害,風食(土壌侵食)のような農業気象災害が起こる可能性が高く、目や呼吸器の障害など住民の健康にも悪い影響を及ぼしていると考えられる。